「転職したい…」
「これ以上、今の仕事続けたくない…」
そう思ってしまうことってありますよね。
僕の周りにも転職したがる仲間がいるので、きっと一定数はいるんだと思います。
でも、なぜ転職したいのかを尋ねると決まって『今の仕事への不満』を口にするもの。
今回は、そんな転職希望の方に向けて、『本当に転職で大丈夫なの?』をテーマにしていきたいと思います。
転職するのが悪いわけではないですし、むしろ現状を変えようとするのは素晴らしいこと。
でも、本質がブレていることに気付いていない場合は、相当運が良くない限り転職はリスクではないでしょうか!
転職を繰り返す友人の話
友人の軌跡
僕には転職を繰り返す友人がいます。
その友人は、かれこれもう5回以上は転職を繰り返しているのですが、転職する前に決まって言うことは1つ。
「今の会社はブラックだった。もう転職先の目星は付いてる。次は大丈夫。」
そう言い放ち、早々と転職してしまうのがルーティンでした。
まず、この話を聞くだけで、これから先も転職を繰り返すイメージが付きませんか?
おそらく、隣の芝は青く見えるじゃないけど、転職先は輝いて見えるのでしょう。
そりゃそうですよね。『働きたくならない求人』なんて出しませんし、魅力的に感じるように設計されているんですから。
結果的に転職したのはいいものの、どこも納得がいかない様子。
勤めはじめて、『数ヶ月はホワイトで半年後にはブラック』といったグラデーションパターンもありました。
それぞれの会社で何が不満だったのか
僕は、彼に聞いたことがあります。
「そんなに転職を繰り返してて、それぞれの会社ごとに何が不満なの?」と。
すると、彼はこう答えました。
「人間関係が良いところは待遇がいまいちで、待遇が良いところは人間関係がいまいち。」
そうなりますよね。
単純に『人間関係も良くて待遇も良い』なんて会社だとしたら、求人なんて出さずとも勝手に入ってきそうなものですし…
そもそも、そんな会社が存在するのかとすら思います。
そんなことを繰り返してるうちに年齢は30を過ぎて、彼は不満のある今の会社に留まることを決めました。
この話だけを聞くと、彼の社会人として甘さを感じてしまうかもしれません。
でも、僕はただ選択肢が限られてただけじゃないかなと思うんです。
『会社を辞める=転職』といった選択肢しかない。
だからこそ、彼は理想を求めて最後は妥協してしまったんだと思います。
雇われる以外の選択肢もある
辞めたい理由によっては
辞めたくなった理由を聞くと、「それは雇われてる限り仕方ないよね?」といった部分も結構あります。
例えば、人間関係だったり、自分の思い通りに仕事を進められない歯痒さだったり、収入だったり。
結論を言うと、そういう類の理由であれば転職しても同じなんですよ。
雇われてる以上は、人間関係もあるし、古い慣習もあるし、収入にも限りがある。
だからこそ、仕事を辞めたいなら徹底して『辞めたくなった理由』と向き合うべきなんです。
その理由が『雇われてる限り解決しない悩み』なら、転職という選択肢では同じことを繰り返すだけだと思います。
個人で生きていく
僕はこれから公務員を辞めて個人起業する身ですが、『個人で働く』という選択肢もあっていいと思います。
なぜなら、個人でも稼げる時代になったから。
ネットが普及して、誰でも発信できる時代になったからです。
もちろん、僕も含めて『働く=雇われる』という概念を覆すのはなかなか難しいと思います。
リスクも感じますし、踏み出すのは勇気がいることかもしれません。
でも、転職では絶対に手に入らないものが個人にはあります。
人間関係のストレスも格段になくなるでしょう。
つまり、転職=幸せとは限らない。
あなたにとって仕事とはなんですか?
僕にとって、仕事はやりがいのある趣味の1つでありたいと思います。